プリメインアンプ比較 10～20万円-1

DENON PMA-2000RE（メーカー希望小売価格 ￥180,000）
低域が太くパワフルで、押し出しが強く迫力のある音場。音色に濃さと透明感があり、ボーカルは目の前に出てきて音場は広く立体的。高域はシャープで華やか、ゆとりのある低域は量感も強く出ている。低音や打撃感など力強さに加えて柔らかさ、繊細さも感じるアンプです。

下位モデルの1500SEよりも音色に深みや艶が出て低域の圧力が増しています。1500SEは荒さは出ますが押し出し感や低音の迫力は楽しめるので価格を考えれば十分な音質に感じます。




marantz PM-15S2（メーカー希望小売価格 ￥150,000）
透明感の中に柔らかさと色付けを感じる音色。演奏音の分離がよく、高域は繊細で細かい音の粒が広がっている。ボーカルはクリアで明るく余韻は少なめ。音場は後方に位置して帯域に強調はなく、低音も含め押し出しはあまりない。低音は柔らかく重さが出ていて、中低域に密度感がある。鋭さだけでなく柔らかさも感じる高域と、明るく品の良い音場が印象的。

下位モデルのPM8004よりわずかに音の明瞭さや中低域の圧力を感じますが音の傾向は似ています。PM7004になると音色の質感や厚み、透明感にグレードの差が出ています。




ONKYO A-9000R（メーカー希望小売価格 ￥159,800）
クリアで無色、輪郭がクッキリとして冷たい響きのある硬めの音。低音はよく引き締まり、高音はよく伸びて音場が明るく、全体の重心バランスは高め。帯域に押し出し感はあまりなく音が広がっている。ボーカルの音像が大きく演奏より前に出るバランス。硬質な特徴から篭り感はなく、スッキリと聴かせる音でした。

下位モデルのA-7VLはさらに滲みのない音質で、高音はクリアで芯のある低音は反応が速くスピード感があります。ただ価格帯が下がるので音場に厚みがなく平面的な音に感じます。




YAMAHA A-S2000（メーカー希望小売価格 ￥199,000）
クリアでやや硬めの音色とやさしい音調。音場は広がりと奥行き感があり、ボーカルや中域は前に出てくる。高音は強く出過ぎず、引き締まった低音は控えめなバランスで中域の割合が多い印象。身の詰まった密度感よりも分離と広がりのよい、明るい雰囲気のアンプです。アンプ本体の熱量は多め。

下位モデルのA-S1000も似た音質ですが、A-S2000とはレンジや解像度に差があり、より中域重視で楽に聴ける位置付けだそうです。A-S700になると音数や広がりは劣り、クリアでより硬質な傾向。




Pioneer A-70（メーカー希望小売価格 ￥168,572）
無色で透明感のあるシャープな音色。音場は前後の中間に位置して中高域の押し出しは控えめ。高音は乾いた音で鋭さがあり、低音はよく引き締まって強く出てくる。全体のバランスは低域寄り。味付けをしていないシャープな音色と演奏のキレ、低音の強さが印象的でした。

下位モデルのA-50はクリアな音と乾いた音色でボーカルなど中域が目立つバランス。グレードが落ちる分質感が軽くなります。




Pioneer A-A9mk2（メーカー希望小売価格 ￥133,334）
色付けのないしっとりした音色に余韻があり、ボーカルは前に出て音場は奥行き感が出ている。高域は柔らかめで爽やかな広がり。中高域のなめらかさに対して低音は人工的にも感じるタイトな音。全体のバランスは低域の割合が小さいので重心は高め。

帯域に強調や押し出しはあまりなく、柔らかい音色の特徴もあるので落ち着いて鳴らしている印象です。アンプ本体の熱量は多め。

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