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スピーカー、アンプ、DAC等のオーディオレビューをしています。
2024.04.26
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2013.04.27


SOULNOTE sd1.0.JPG
SOULNOTE sd1.0
(+DDコンバーターX-DDC Plus+BusPower-Pro)
中域の押し出しと低域の力強さがあり、透明感から静寂さも味わえるDAC。艶や付帯音などを付けず、必要な音だけを聴かせる抜けの良さでボーカルや楽器の生々しさが特徴。

またドラムの切れ味が鋭くロックやジャズはライブの熱気を感じます。これでも上位機種のdc1.0に比べると大人しい音だそうで、ソウルノートはパワフルでダイナミックな音を作るメーカーですね。

欠点はUSB端子がなく本来の音を出すにはDDコンバーターが必要になります。残念ながら現在このモデルは生産終了になってしまいました。


ATOLL DAC100.jpg
ATOLL DAC100
(+DDコンバーターX-DDC Plus+BusPower-Pro)
SOULNOTE sd1.0よりも中域に押し出し感とエネルギーがあり厚みがある反面、横方向への音の広がりはやや劣る印象。高域は刺激の少ない優しい音で低音はクッキリ前に出ていて沈み込みは弱め。線が太く色彩感のあるような音なので、透明感やリアリティという音作りとは方向が違っています。

目の前に出てくる音に自然とリズムをとるような聴き方ができ、テンポのいいポップスやロックは相性がいいと思います。
欠点はUSB接続だと音に粗さが出てしまい定位も悪くなります。


ONKYO DAC1000.jpg
ONKYO DAC-1000
価格帯はこの中で下位のDACですがレンジの広さや解像感が良く、色付けのない音でクールな残響感のある高域や深く締まった低音が特徴。

他の3機種に比べると高域が目立つので重心はやや高め、またボーカルを聴かせるバランスなので一歩下がった演奏の迫力は小さく、全体的にあっさりと鳴る印象。USB接続でも定位が良くベストな音が出る仕様は使い勝手として理想的です。


RME Babyface.jpg
RME Babyface
前回も比較しましたが、今回はAC電源が供給できるBusPower-Proを用意しての参戦です。

ひとまずはじめはバスパワー動作。
ONKYO DAC-1000と似てクリアな音ですが、こちらは硬さの取れた優しい音でフラットなバランス。バスパワー供給では少し定位が落ちるようで全体的に力強さが弱く感じ、このあたりの印象は前回と変わっていません。低音は不足しているわけではなく出ていますが押し出し感が弱く感じます。

中高域は細かい音の粒が爽やかに広がり、ボーカルや楽器の生々しさはソウルノートsd1.0と甲乙つけがたく、とても惹かれる部分です。

次にAC電源のBusPower-Proを接続。
予想通り低域が強くなり、ドラムなど楽器の音にも重さが出て芯のある音に変わりました。また定位がはっきりして輪郭が出てくるので奥にいた演奏は一歩前に出るように感じます。

それでもソウルノートやアトールほど前に出てくる音ではないですが、この安定感のあるフラットバランスはとても聴きやすくいろんなジャンルに対応できそうです。オーケストラを聴くと広がりが心地よくこの組み合わせが好みでした。
BusPower-Proを接続したことで、そこで演奏しているという実体感が出てくる変化になりました。


<総評>
今回の聴き比べではBabyfaceの印象が変わったのは一番の収穫で、もともと音の心地よさは気に入っていただけにうれしい変化でした。もし、さらにもう一歩前に出てくる音になればSOULNOTE sd1.0とあまり差がなくなるような気がします。ふと見るとあらためてボディの小ささに驚きますね。

ONKYO DAC-1000は癖が強くなく聴きやすいと感じていましたが、こう比較してみると寒色系で硬い音のオンキョー色が感じ取れます。
ATOLL DAC100はアトール独特の味付けは好みが分かれそうですが、ノリの良さは一番なのでポップスなどは気持ちよく聴けるDACです。

SOULNOTE sd1.0は最も透明感があり、鋭さも出ますが力強い演奏を楽しめるのでやはり自分好みの音でした。問題はこのようにDDコンバーターが必要になる機種は出費がかさむのが痛いところです。DACはUSBケーブル1本で本来の音を出してくれるのが理想ですね。

今回は使用しているDDコンバーターX-DDC PlusにBusPower-Proまで接続して費用をかけ過ぎな感じがしますが、定位が良くなる外部電源の効果は大きく、BusPower-Proは自分の環境では大活躍してくれています。当面はこの組み合わせで使っていこうと思います。


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