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スピーカー、アンプ、DAC等のオーディオレビューをしています。
2024.04.20
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2013.01.27


ATOLL-DAC100.jpg
ATOLL DAC100(メーカー希望小売価格 ¥76,600)のレビューです。
ATOLLといえばフランスのメーカーで、解像度重視よりも元気に明るくふわっとする音を出すと言われています。

音の特徴は、中高域がパッと爽やかに広がり明るく響き、低音は輪郭がはっきりして引き締まっています。全体的に若干の色付けが感じられ、クリアとか高解像度というタイプではないようです。HiFi系サウンドではなく中域の厚みや低域の押し出しがあり前に出てくる元気な音になります。

(※この記事はUSB接続での感想ですが別の記事でDDコンバーター X-DDC Plusを合わせた音を書きました。)

Music Streamer II+(実売4万円程度)との比較では、大きな変化ではありませんが篭り感が晴れたような印象です。低域から高域までより音が分解されて音場も少し広がりました。
音質はアップしましたが、実売価格は9万円程度なので、低価格帯DACのコストパフォーマンスを考えるとやや割高に感じます。

演奏の力強さ、生々しさという点では同価格帯のSOULNOTE sd1.0の方がインパクトがありました。またATOLL DAC100のS/N比は123dBとかなり良いのですが、体感的に静寂感を感じたのはsd1.0の方でした。強弱のはっきりした音という特徴からそう感じるだけかもしれませんが。

ATOLL DAC100の気に入った部分は高域よりも低域の分解能です。ボワつきを抑え、ふだん聴いているPOPSやJAZZでベースの演奏が聴きとりやすくなりました。

SOULNOTE sd1.0は力強さから濃い音とも言えるのでアンプ、スピーカーとの相性や好みがあると思います。DAC100は明るい方向に向けるには良さそうです。

外観は横幅32cmとかなりコンパクトなので我が家には助かります。前面パネルはアルミ削り出しで存在感があります。

ATOLL DAC100-2.JPG

対応周波数はUSB接続が48kHzまで、光デジタルと同軸接続は192kHzまでになります。
特徴である中高域の広がりは同じATOLLのプリメインアンプと合わせることでより生かされるのでしょう。IN50seは次の買い替え候補なので、もし購入したら合わせてみたいものです。

(追記と修正)
DDコンバーターのUDT-1よりUSB接続の音が良かったと一度書きましたが、その後変化がありました。
UDT-1接続は付属のACアダプタ(スイッチング式)を使いましたが、BusPower-Proに付属していたACアダプタ(トランス式)をUDT-1用につなげたところ、USB接続よりも全体的に少しクッキリした音に変わり定位も良くなりました。

気になっていた解像感が向上し、スネアドラムは力強くなりボーカルは粗さが取れています。
DDコンバーターの電源でも音質変化に影響するようなので、他の外部電源でも音が良くなるかもしれません。ネットではFL-AC-zn1という商品もあるようで、いろいろ試せばまた発見がありそうです。

ちなみにDDコンバーターはhiFaceTWOも試しましたが、こちらは低域寄りのバランスになりアトールらしい中高域の明るい音ではなくなりました。使用するスピーカーや好みにもよるでしょうが合わない気がしました。

ATOLL DAC100-3.JPG


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