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スピーカー、アンプ、DAC等のオーディオレビューをしています。
2024.04.19
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2013.01.12


LUMIX G 20mmF1.7.JPG

単焦点レンズのLUMIX G 20mm/F1.7です。

発売は2009年で、マイクロフォーサーズがスタートした頃の注目レンズでした。35mm換算で40mmという標準に近い画角で、薄型で使いやすく定番レンズになっています。同時期に発売されたオリンパスのM.ZUIKO 17mm F2.8は画質と明るさがもう一歩だっただけに、このレンズが高く評価されました。

絞り開放でもシャープな画質
絞り開放でも四隅以外は解像感があります。一眼レフのように開放時はソフトな画質になることを頭に入れておかなくてよくなりました。一眼レフではピシっとシャープに撮りたい時はF5.6などに絞るので、シャッター速度が遅くなり状況により手ブレが心配になります。
所有のGX1に付けた場合ですが、開放からF8までは安心して使える解像感でした。
score.jpg
上のグラフはふだんレンズの指標にしているephotozineという海外サイトのデータです。ephotozine:Panasonic 20mm f/1.7

F値ごとにレンズの中央部や周辺部の解像度が評価されています。
左:ニコンD300+AF-S 35mm F1.8
右:ソニーNEX-6+E35mm F1.8
下:パナソニックG3+G 20mm F1.7

LUMIX G 20mm F1.7はピークが広く使いやすい性能だとわかります。薄型化の影響なのか、周辺部の落ち込みはそれなりにあるようです。
※このグラフはレンズだけの解像度を表したものなので、高いほど写真画質全体が良いわけではありません。DxOMarkのスコアでは、テストで使用されているG3のセンサーはダイナミックレンジや階調、高感度がAPS-Cセンサーより劣っています。

ボケ味の点光源がゆがむ
ボケ味は固くないと思いますが、20mmレンズなのでかなり被写体に寄らないとあまりボケません。また背景に点光源があるとラグビーボール状になります。

周辺減光は大きめ
GX1は周辺減光補正が自動で働いていたので気づきませんでしたが、補正機能のないGF2までのパナ機では開放時に四隅が暗いようです。オリンパス機は初代E-P1から補正してくれているようです。
薄型レンズはどこかにシワ寄せがくるのでしょうが、明るさ補正で改善する欠点であればデジタル技術での穴埋めは歓迎です。ただ歪曲収差は補正時に画質劣化が大きいので困ります。

AF動作はもう一歩
AF速度はカメラボディによっても違います。GX1では許容範囲に感じますが、高速ではありません。起動時やフォーカス時の動作音が多少あります。コンティニュアスAFは非対応で、また手ぶれ補正もないので動画撮影に適したレンズではありません。

総評
数年前のレンズなので設計上古い部分もあるようですが、画質面ではエントリー向けの単焦点レンズとしてはいい性能だと思います。手ブレ補正がないのでパナソニックボディでは時々困ることと、価格が少し高いのは惜しいですね。
落ち葉2.jpg


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