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スピーカー、アンプ、DAC等のオーディオレビューをしています。
2024.11.21
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2013.01.24


ONKYO D-412EX.jpg

ONKYO D-412EX(メーカー希望小売価格 ¥120,000)の試聴レビューです。
多くのお店でINTEC 275のセットとして見かけるスピーカーです。この場合D-412EXの感想というより、プリメインアンプのA-933とCDプレーヤーC-733の影響も大きいので、現行のONKYOサウンドの感想とも言えます。


特徴
音場が広く立体的でスケールの大きな音。この価格帯ではトップクラスの分解能と演奏の位置がわかる定位の良さで、ボーカルもしっかり分離されています。また音の粒まで鮮明に聴こえる高解像度で高域は冷たくキラキラと広がっています。

低音は、ワイドレンジの凄さというか、(この価格帯としては)重低音が出ています。ただ全体のバランスは中高域が目立つために低域のボリュームは小さめに感じます。ややボワっとする低音なのでオーケストラに合いますが、やはり迫力が出る場面でのコントラバスや大太鼓は小さめの音像です。

ボーカルも含めて音はクリアなのですが、一度PCで処理されたような音というか、硬めで生の音とは違うように感じます。ボーカルの浮かび上がり方は独特で、この価格帯のスピーカーを試聴してきた中では他にはない特徴でした。


ジャンル
大編成クラシックやロックではもう少し低域バランスが好みでしたが、オーケストラの立体感や音数の多い曲ほど分離された音と定位の良さに感動しました。またピアノの曲では冷たく澄んだ空間が再現されています。


自分の嗜好の問題ですが、未だに独特なボーカルに慣れないことと低音の鳴り方も特徴的なので、このスピーカーに合う最適なジャンルを絞り込むのが難しいです。

そろそろ発売から3~4年経つので、モデルチェンジがあるかもしれません。このD-412EXは前モデルのD-302Eと傾向が違っているので予想しにくいですが、やはり高解像度のHiFi系スピーカーになるのでしょうか。

15年ほど前、オンキョーのD-202AIILTD('94年発売)というスピーカーがお気に入りで長く使っていました。当時のオンキョーは明るく元気な傾向でしたが、今はメーカーとしても一新されて現代風の高解像度で冷たい音に変わりました。

高解像度はありがたいのですが、自分の好みとしては硬すぎるので次のモデルは適度に艶をつけたり暖色系に振ってもらいたいところです。ここ数年のONKYO製品を考えると可能性は低いかもしれませんね。アンプもオンキョーを使っているだけに今後の音に注目してしまいます。


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